完全ワイヤレスイヤホンって便利ですよね!AirPods Proの登場で各社がこぞってノイズキャンセリング、外音取り込み機能を搭載し、今まさに完全ワイヤレスイヤホン戦国時代が訪れています。
そんな中ついにソニーが新型イヤホン「WF-1000XM4」(以下M4)を発売しました。
はっきり言って前機種とは別物というくらい物凄い進化を遂げています。
まだ今年も半分残っていますが、2021年No1.イヤホンになるのではないかというくらい弱点が見当たらない最強イヤホンが登場してしまいました。
はっきり言って「買い、めちゃくちゃおすすめ」なんですが、その魅力を詳しく紹介していきます!
最後までお読みいただければ嬉しいです。
前機種WF-1000XM3(以下M3)から進化・改良ポイントをざっくり紹介!
サイズの小型化、軽量化
ケースが約40%も小型化し、手のひらにすっぽり収まります。
重量(イヤホン+ケース)もM3で94gだったのがM4では41gと半分以下になりました。
イヤホン自体も片耳8.5g⇨7.3gに軽量化しています。
サイズダウンによりケースのバッテリー容量は減少しましたが、イヤホンのバッテリー性能の向上によりM3と変わらない総再生時間を実現しています。
防滴性能
M3にはなかった防滴性能(IPX4)をついに搭載しました。
ランニング等の運動や、水場での作業でも安心して使用できるようになりました。
ハイレゾ対応
ハイレゾで再生可能なコーデックであるLDACに対応し、完全ワイヤレスでハイレゾ音源を楽しむことが可能になりました。
LDAC未対応機種でもAIによる「DSEE Extreme」技術によってハイレゾ級にアップスケールしてくれるのでiPhoneで高音質を楽しむことが可能です。
高音質設計
新たに開発された統合プロセッサーV1を使用したことで処理性能が向上しさらなる高音質化を実現しました。
独自開発のドライバーユニットも駆動力向上によりダイナミックな音を再生可能です。
ノイズキャンセリング機能の大幅進化
前述の統合プロセッサーV1による処理能力向上がノイズキャンセリング機能を大幅に向上させました。
ノイズアイソレーションイヤーピースという独自のイヤーピースを開発、ノイズの低減と安定した装着を実現しています。
その他新開発のドライバーユニット、フィードフォワードマイクによるノイズの低減により結果として業界最高クラスのノイズキャンセリング性能となっています。
ワイヤレス充電対応
M4で待望のワイヤレス充電に対応しました。
Xperia 1 Ⅲ の上に置くだけで充電できる「おすそわけ充電」にも対応しています。
※Xperia 1 Ⅲ以外は非対応
スピーク・トゥ・チャット機能
音楽を聞いている最中でも自身が会話することでイヤホンが会話を認識し自動で音楽を停止し、外音取り込みモードに切り替えてくれる便利な機能を搭載しています。
この他にも多くの進化があり、ほぼ別物に進化してると言えます。
詳細の仕様については公式HPをご覧ください。
開封の儀
外箱
プラスチックではなく、紙で出来た非常にコンパクトな外箱となっていて環境に配慮されています。
同梱物
本体と操作マニュアル、S、Lサイズの交換用イヤーピース、USB Type-Cの充電ケーブル
ACアダプターは非同梱と至ってシンプル。
こちらも環境に配慮しているのかもしれません。
iPhone 12 Proで聴いてみた感想とAirPods Proとの比較(対決)
見た目
AirPods Proは光沢感のある白、M4はマットな質感の黒と対照的ですがどちらも単色で統一感のあるデザインです。
高級感もあり、対決はドロー。
サイズ(充電ケースの携帯性)
M4のサイズが公表されていないため、実際に並べて比較してみます。
幅、奥行(厚さ)はAirPods Proが、高さはM4に軍配が上がりました。
奥行=厚みに関しての差が両者の間で大きいと感じました。
AirPods Proは本当に薄く、どんな隙間にも入れることができる優れた携帯性があります。
しかし、どちらも手のひらに収まるサイズでありM4は奥行がある分、立てて置くことができる点は魅力です。
ということで携帯性に関してはAirPods Proの勝利。
つけ心地
まずつけるまでの取り出しやすさに関しては独特の構造のAirPods Proに軍配が上がります。
しっかりとつまんで取り出すことができ、誤って落としてしまう心配が低いと感じました。
装着後の安定性はどちらも抜群で、頭を激しく振っても外れてしまうことは一切なかったです。
密閉性に関してはウレタンフォームを使ったM4が高く、装着時に「キュッ」と音がしてしっかり密閉されます。
AirPods Proは密閉感は低く、重量も5.4gと1.9g軽いためとても軽いつけ心地です。
好みの部分があるかもしれないですが、ずっとつけていて疲れないのはAirPods Proだと感じました。
ということでAirPods Proの勝利。
ノイズキャンセリング
まず先に言っておくと、どちらもめちゃくちゃノイズキャンセル性能が高いです。
この2機種に勝てるイヤホンはほとんど無いのではないかというくらい最高水準の強力さでした!
部屋のサーキュレーターを【強】にしてサーキュレーター本体から数センチの所でモーター音を聞いてみました。
M4はほぼ無音、かすかに「ウィーン」となっているのがわかる程度です。
密閉性の高い独自イヤーピースも一役買っていると思われます。
対してAirPods Proですが、こちらもわずかに「ウィーン」と鳴っている程度。
どちらもしっかりとノイズをカットしていますが、静寂さという意味ではM4の勝利。
外音取り込み
M4はアプリで外音取り込みレベルを調整することが可能です。
今回はレベルMAXで行いました。
問題なく会話や周囲の音を取り込んでいて高いレベルで集音しています。
しかし、紙同士が擦れた際にでた「カサッ」という音が耳に刺さるような感覚があり高音部分の取り込みにやや難があるように感じました。
一方、AirPods Proは本当に自然に外音を取り込んでおり、違和感が全くありません。
M4のように取り込みレベルの調整はできませんが、イヤホンをしていることを忘れるくらい外音取り込みの性能が高いです。
よってAirPods Proの勝利。
音質
BTS「Butter」を両方のイヤホンで聴き比べてみました。
M4は全体的なチューニングはフラットですが、低音は決して弱いわけではなくしっかりと鳴っている印象。
「DSEE Extreme」によって音の解像度も非常に高く、高音も音割れはありません。臨場感のある音楽を楽しめました。
アプリを使えばイコライザーを自由にカスタマイズしてより自分好みの音楽を楽しめるのも魅力です。
AirPods Proは普通に音楽を聴くなら申し分ない音質ですが、M4と比べると明らかに音質が劣ります。
低音の厚みが少なく、高音は少し刺さったような感じを受けました。
サビの様々な音が重なる場面は音が潰れてしまっていて解像度もM4には及ばず音自体が軽い印象。
音質に関しては「さすがSONY」と言わざるを得ず音響メーカーの底力を感じた
操作性
M4はイヤホンの外側中心部分をタップし操作します。
アプリを使用して左右にそれぞれ操作を割り当てることで様々な操作が可能です。
反応も良く特に不満は感じませんでした。
聴いている最中、片方のイヤホンを外すとイヤホンが検知し自動で一時停止、再度つけると再生が始まる装着検出機能も便利に感じました。
そしてM4は片耳再生にも対応しているのも特徴です。
AirPods Proはイヤホンのスティック状の部分をつまむことにより操作ができます。
擬似的に「カチッ」とボタンを押したような感覚が伝わり誤操作が防止できる点が良いなと感じました。
基本的には左右のイヤホンで再生関係の操作と電話の応答を行うことができ、iPhoneの設定画面から長押しした際の動作を「ノイズコントロール」または「siri」にするかを左右それぞれ設定できます。
また、AirPods Proにも装着検出機能は搭載しています。
音量関係が割り当てられない分AirPods Proの操作の自由度は低いですが、そこはApple Watchでカバーできます。
総合的に判断するとドロー。
バッテリー
M4はイヤホン充電時間が1.5時間、イヤホン再生時間がノイズキャンセル使用時最大8時間、充電ケースを使用することで最長24時間の再生が可能で、5分充電で60分再生できる急速充電にも対応しています。
AirPods Proはイヤホン充電時間の公表はありませんが実測値では約1時間、イヤホン再生時間がノイズキャンセル使用時最大4.5時間、充電ケースを使用することで24時間以上の再生が可能、5分充電で約1時間再生できる急速充電にも対応しています。
ということで総再生時間はどちらも24時間、急速充電にも対応しているため普段使いではどちらも快適に使用できるのでドロー。
価格
M4は33,000円(税込)
AirPods Proは30,580円(税込)
価格的にはAirPods Proの勝利。
ですが、家電量販店ではM4の方がポイント還元率が高く、実質ほぼ同じかもしれないという印象。
結果はM4の2勝4敗3分。
でも、僅差の勝負が多い中、M4の音質の良さは圧倒的であり、iPhoneでも不自由なくペアリング・操作できることを考えると発売からまもなく2年経過するAirPods ProよりもM4を購入した方が総合的な満足度は高いと感じました。
よってこれまでの対決の意味がないかもしれないが最終的にはM4の勝利と個人的には判断しました汗
まとめ
色々試してみてSONYの本気を感じました。今他社のイヤホンでできることは全部できて、ノイズキャンセリング性能と音質は業界最高クラスとなっています。
残り半年間M4を超えるイヤホンが登場することができるか各メーカー腕の見せ所といった感じです。
そんな完璧にも思えるM4ですが不満な点もあります。
それは動作の不安定さです。
YouTubeの動画を見終わって他の動画に移るまでに「ボワッ」というノイズキャンセリングが入ったり途切れたりといった現象が多発。
そのほかにも「スピーク・トゥ・チャット機能」は自分以外の声にも反応してしまうため通勤時はほぼほぼノイズキャンセリングが解除された状態になってしまいます。
シーンに応じて自動で切り替えを行う「アダプティブサウンドコントロール」も私がちゃんと設定できていないからなのかもしれませんが急にノイズキャンセリングが解除されたり、聞こえ方が変わったりと落ち着かない状態が続きました。
今後のアップデートによる動作の安定が期待されます。
総じて満足できるイヤホンなのでちょっと高価ですが万人にオススメできる一品です!
では皆さん、より完全ワイヤレスイヤホンライフを!!
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